行動分析から得たもの
行動分析を繰り返し行った結果、チャートパターンや上位足を適切に扱い、各要素を正確に判断すれば良いという結論に至りました。しかし、実際にそれらを意識し、何度もトレードを繰り返しても、成績が劇的に改善されることはありませんでした。「見た」、「読んだ」理論上では正しいはずなのに、実践では思うように結果がついてこない――そんなジレンマに直面していました。
特に難しかったのは、「適切なチャートパターンの取り扱い方」「上位足の判断」「前回高値や安値付近でのエントリー」という、トレードの基礎ともいえるポイントです。これらの要素が頭では理解できているつもりでも、実際のトレードでは確信を持てる基準がないまま時間だけが過ぎていきました。
自分が見つけた答えが本当に正しいのか、次の瞬間には裏切られることも多々あります。私にはどうしてもうまくできませんでした。
途中でふと気づいたのですが、FX(外国為替取引)というのは「高くなるか安くなるか」を過去のチャート履歴やパターンから予測しようとする行為であり、どこか「国語の問題」に似ていると感じました。国語のテストでは、文章を読み解き、作者や出題者の意図を読み取り、それに基づいて模範解答を導き出すことが求められます。
そこで「あきらめる」ことと「過去の文章の確率を探し出す」ことに絞って再定義することを実施しました。私は FX(外国為替取引)の神に愛された才能あるトレーダではなかったことを認めることとなりました。
あきらめる
以下は一切考慮しないことに決めました。
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チャートパターン
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上位足
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通貨強弱/複数通貨
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前回高値や安値
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ブレイク
過去のデータから確率を読み解く
ルーレットの赤か黒を的中させるのは 47.3%、バカラのプレイヤーでプレイヤー: 約 44.62%、競馬の単勝 1 番人気で 約 30%〜40%らしいです。
「リスクリワードが 1:1」で「勝率 60%程度」の戦略があれば理想的ですが、そんな都合の良いストラテジー(手法)はないかもしれません。
「あきらめた」手段を使わずに、直近の過去データを丁寧に読み解き「リスクリワードが 1:1」、「勝率 52%以上」となるポイントを見つけ出し、さらにその傾向が全体の過去データでも一貫して確認できる箇所を見つけることができればよいということになります。